「今」がすべての世界で戦っている人のことがいること。


わたしはその世界にいないから、
真っ先に、「その先」のことを考えてたよ。
その先を思って心配した。

今日のフリー、
きっと世界中が楽しみにしていただろうけど、
あんなに朦朧とした状態で滑って欲しくなかったなぁ。

自分からストップをかけられるほど
彼はまだ大人ではないと思っていたから、
一度出て来て、涙を見せた時、
この短い間にいろんなことを言われて
いろんな葛藤があった中で、
辛いだろうし悔しいだろうけど、
正しい選択だと思った。偉いと思った。

そして、

『あぁ。さすがだな、
せめてリンクに出て挨拶するんだな。
無理しなくていいのにな。』


って、ここで彼の意地を感じたし、
感心したし、ちょっとホッとしたんだけど。


まさか滑るとは思わなかったなぁ。

仮に彼が出ると言って聞かなくても
大人が止め切ってくれると思ってた。



でも、まっちーでも大ちゃんでも
きっと演技したんだろうなぁ…

そう思うと、つくづくあの世界は
一人であるように思えちゃうよ。
今の己との戦い。今の己と戦い続ける世界。
だから、きっと皆、どんなに近くにいる人でも
ずっと外側なんだと思う。


でも、その外側がちゃんと見守らないと
選手は好き勝手で壊れるかもしれない。

課題が浮き彫りになった大会なんじゃないかな?
六分間のこともずっと問題視されてるし。
こういうトラブルに際してルールを持っておかないと、今後同じことが起きた時に
止める止めないを連盟が決められるようにしておかないと。

と、思ったよ。


二人ともなんともなく元気に
次の大会に出てこれますように。

どうか。